分散アジャイルチームについて考える会の参加レポ:スクラム導入支援やコーチ業の成果をメトリクスで確認しようとした話
分散アジャイルチームについて考える会の「スクラム導入支援やコーチ業の成果をメトリクスで確認しようとした話」に参加しました。
distributed-agile-team.connpass.com
RSGTのこのプロポーザルのお話です。
ダイジェスト
- 背景
- そもそもなんでスクラム支援してるんだっけ
- どうやって測定するか?
- メトリクスで気を付けるポイント
困った。からの転換
- 独自の定義を考える方向へ向かう
- アジリティがあがっているということを定義をしたいので、チームがアジリティをあげるための行動ができているか?を図ることにした
- チェックリストを作った
- ロール別に「ロールの責任を果たすための行動がとれているかどうか」を測るチェックリスト
- 難易度別3Step
- 自己評価と他己評価
- あるチームで試してもらいフィードバック、項目のアップデートを繰り返した
- やってみた結果
- 今まで見えてなかったことが見えてきた。
- 自己評価と他己評価の差とか、組織ごとの傾向や強み/弱み
- 収集した結果をもとに組織毎に底上げの仕組みがつくれるのでは
- 今まで見えてなかったことが見えてきた。
- 展開する
- ある分野に関するポイント上位チームの取り組みをヒアリングして他チームに展開
- チーム間の相談ができる環境
- むむむってなったこと
- 今後
- チェックリストの項目OK/NG以外に、障害数や満足度も加えた相関関係を探りたい
感想
本筋から外れるけど、最初「スクラムチームの成果をどうやって測るか」の話をするんだと勘違いしていて、そうではなく「スクラム導入支援やコーチとしての成果をどうやって測るか」の話でした。
いつもタイトルや説明を読まずに食べちゃってすいません。
スクラム導入支援の成果を測定する話ってあんまり聞いたことなかったから、このことについて相関関係がわかるようになったらすごいなぁ。でも取り組みは結構大変そうだった。
「メトリクスで確認しようとした」という話を聞きながら昨日視聴した@ryuzeeさんのセッションに思いを馳せ、スクラムには定量的に測定できないもの、メトリクス化に適さないものも実はたくさんあるって感じたことを思い出していました。
で「メトリクスで測定する」ということから一旦離れて考えてみた時、スクラムチームの支援の成果というは自分がいない状態でもいつものアウトカムを出せるようになっているか、アウトカムが増えているかってことが指標のひとつになると思いました。
その為にはコーチの支援を受ける前の状態も測定しておき比較材料を準備して、支援を受ける前後でチームの改善スピードの変化を計測するとか、前後でおきた変化の数を計測するのは意味がありそうと思いました。
話は変わり、「チェックリストの結果は良い値をたたき出しているのに成果が伴わないことがある」という話に関しては、私は「成果=方法+能力」という考えが根底にあるので、スクラムの実施(=方法)だけではある一定の成果は期待できるもののそこには上限値が存在するんだろうと思いました。
つまり成果を出し続けるにはフレームワークやツールをうまく使うことの他に、個人の能力を伸ばしていく活動が必須なんだと思っています。
なので能力アップにフォーカスした取り組みを加えてみるのも良いかなと思いました。
自分のとこでも計測ちゃんとしたいなー。今は体感的なものに頼ってるもんな。
1日に2回同じセッションを聞いた
このセッションをリアルタイムで聞けなかった人のためにOSTの時間を使って再演してくれたので、私も2回聞きました。
その結果明らかに2回目の方が理解度が上がっていて、ブログもサラサラかけてもう公開できちゃいました!
自分にとっては
- 1回目はインプット作業
- 2回目は前提知識をもっている状態からの咀嚼
となっているようで複数回聞けるのはとても良いのでした。
最近は1つのセッションを2~3回聞いて回数重ねるごとに理解度が上がっていく感覚が快感です。変な遊びを覚えてしまいました。