「スクラム開発におけるマネジメント、評価指標・サポート・オンボーディング」に参加しました
この記事は「ScrumFestSapporo2020 Advent Calendar 2020」の18日目の記事になります。
前日の記事はこちら。
分散アジャイルチームについて考える会の「スクラム開発におけるマネジメント、評価指標・サポート・オンボーディング」に参加しました。
distributed-agile-team.connpass.com
お話してくれた人
@tunepoloさんです。
RettyではLessでスクラムを実施していて、その複数のスクラムチームのマネージャーをされてます。
今日の発表ではもやもやしてるポイントもそのまま持ってきてくださいました。もやもやがあるというところに現在進行形の雰囲気があってよかったです。
お話のポイント
- スクラムチームそのものの評価
- スクラムチーム個人の評価
- やることが変わっても使える指標がよい
- 開発への貢献、リリースまでの日数、障害数
- 持ち場を持たせる
- その人がリードできるもの
- やることが変わっても使える指標がよい
- 1 on 1
- 週1で30分
- 早めのフィードバックの機会
- POやSMとではなくマネージャーと行う
- 上下関係にしたくない
- 週1で30分
- 問題のエスカレーション
- 複数チームでふりかえり結果を共有
- チームの立ち上げ
- チームメンバーの選び方
- バランス良く配置したり、チームに決めてもらったり
- SMの選び方
- 立候補や適性などその場に応じて
- リーダーや管理職候補ばかりにしない
- SM兼任
- RettyではDevとの兼任(SM専任はキャリアに繋がるのかという疑問もあり)
- メンバーをチームに入れる時
- 準備期間は設けない
- チーム開発になれる
- チームメンバーの選び方
- マネージャー育成
- プレーヤーとしては一旦手を止めてもらう
- プレーヤーマネージャーは求められる能力が違うので並走は難しい
- テコ入れポイントを見極める
- メンバーの成長に喜びを感じられる人
- プレーヤーとしては一旦手を止めてもらう
感想
まず、実験を評価するというのが良いと思いました。
「評価」という観点で見た時に、実験のように失敗するかもしれないものや直近の成果に繋がらないものって評価されにくいと思うのですが、長距離を走るための持久力を付けてもらいたいという観点をもって見ているところが素晴らしいと感じました。
また「POやSMはDevとの兼任」としている理由の1つが「SM専任にしてしまった時に将来的なキャリアに繋がるのか疑問に感じている」という点についても、評価されにくい役割へのキャリアをきちんと考慮されている印象を受けました。
いずれも「見えにくいところにこそきちんと気を配ろう」としている点が印象深かったです。
1on1については最近私はもっぱらされる側なのですが、過去にはする側だったこともあってその当時のことを思い出して聞いていました。
する側だったときにその1on1の目的がメンタリングなのかティーチングなのか評価なのか面談なのかというところにフォーカスしてから始めていなかったなぁというのが、今さらの反省点です。
する側が「メンタリングするぞ!」と思っていても、される人が「評価面談だ!」と思うと、聞く内容から答え方まで大きく変わってきそうだしそこを合わせておかないと何も引き出せない1on1になってしまいそうだと思いました。
このイベントはきょんさんが「今日はこんな感じで進めます」「このあとのOSTはこんな感じで進めます」「Muralはこんな感じで使います」と毎回説明をきちんとしてくださって、初めて参加する人にやさしい設計になっているところがすごくいいなぁと感じています。
自分も運営する時にはこういうところに気を配れるようになりたいなー。