いづいづブログ

アジャイルコーチになりたい札幌在住SEです。アジャイル札幌スタッフ&ScrumFestSapporo実行委員。Like:パクチー/激辛/牡蠣/猫/初期仏教

「スクラムフェス札幌2021 への架け橋」に参加しました

この記事は「ScrumFestSapporo2020 Advent Calendar 2020」の5日目の記事になります。

前日の記事はこちら。 izumii19.hatenablog.com

ScrumFestSapporo2020で基調講演でお話していただいたエバッキーに「スクラムフェス札幌2021 への架け橋」というタイトルで定期ディスカッションの場を設けていただいたので参加しました。

フェスからの派生で繋がりの場が増えるのはいいですね、ギャザってる感があります!

今回のディスカッションテーマはこちらです。

Scrumのロールはなぜ3つ?

  • 最初は8つあった
    • ケン・シュエイバーと「ここから減らすエクササイズ」をやることに
    • 減らすにあたって「なぜそれを減らすのか」の説明が必要
    • 「二分岐する方向で考えるが、それだと対立が生まれるので中間を置く」という考え方でいくと結果3にいきつく。
    • 分けるのは「責任の分担」が目的
    • スクラムは心理学と組織論が関係している

最初にあった8つを聞いてみたいです!

PO vs Dev の対立構造はよく聞くが、SM vs Dev の対立構造の例はある?

  • Devがツールによって生産をあげようということに夢中になると、SMは苦言を呈す
    • ツール導入は目先の効率は上がっているが、永続的な能力があがっているわけではない
    • SMは永続的にチームの能力をあげてほしい
  • 生産性とは「実現したい何かをいつまでという期限に作る永続的な能力」
    • ツールによって生産性があがるのは能力があがっているわけではない(ツール選定能力はあがっているかもしれないけど)
  • SM vs Dev の対立構造になると中立的な役目はPOになってくる
    • POとしては「SM vs Dev」が続いてチームの雰囲気が悪くなりROIが下がるのは避けたい。
    • SMだけがサーバントリーダーなわけではない

サーバントリーダーときくとSMをイメージしますが、それぞれの役割においては誰もがサーバントリーダーでもありますね。

過去分析から未来予測へのつなげ方

  • 過去分析と未来予測の頭の使い方はちがうとエバッキーは思っている
    • それを検証するためのエクササイズ
      • 2日前の天気の情報から、昨日の天気を予測
      • 今の天気の情報から、未来の天気をを予測(明日、10日後、1年先で頭の使い方はちがう?)
      • この場合頭の使い方が違うはず。過去は「分析」、未来は「予測」。分析と予測はそもそもちがうもの。
      • 過去と未来の因果関係は薄い。過去分析からの未来予測したら10%~15%程度しか当たらないという研究結果
  • 過去分析とは
    • 結果とは変えられない事実。つまりすべて定数。
    • 結果(起きた事実)に理由を結び付けようとする頭の使い方。
  • 未来予測とは
    • 未来に対しては全てが変数。
    • 遠い未来:楽観的になる(現実味がなさすぎてどうせ当たらないと思うし、遠い未来を予測しても役に立たない)
    • 近い未来:直近の未来は今からの変化量で考えることができる
    • 未来にはボラティリティが介在する
    • 未来予測は今よりももっとよくするという思考。良くしようという行動を取り続けていくことで未来が作られていく
  • 未来予測の原則
    • 未来の目標を固定しない。未来の目標を固定して逆算でやるべきことを考えることは結局過去分析とかわらない。
    • 現状から自分達が起こせる良い変化のボラティリティ(解離量)をあげる
  • 未来予測のエクササイズ
    • 1: 30分の時間箱をつくりその中でやることを決める。「良い乖離の到着点」が定まる。
    • 2: 時間箱の乖離を検討する=> 「良い乖離の到着点」の候補が見えてくる
    • 3: "良い乖離" を実現する為の作業を洗い出す(悪い乖離に行かない為のリスクヘッジもする)
    • 良い解離が生まれると安心してすすめる、能力を最大限に引き出すことができる

f:id:izumii-19:20201207110847p:plain
過去分析

f:id:izumii-19:20201207110920p:plain
過去分析っぽい未来予測

f:id:izumii-19:20201207111107p:plain
近い未来に対し、良い解離のボラティリティを積み上げる未来予測