いづいづブログ

アジャイルコーチになりたい札幌在住SEです。アジャイル札幌スタッフ&ScrumFestSapporo実行委員。Like:パクチー/激辛/牡蠣/猫/初期仏教

Joy,Inc ひとり読書会 #4 - 会話、儀式、道具 -

アドベントカレンダーの12/16の記事として「ジョイ・インク 役職も部署もない全員主役のマネジメント」を1章ずつ読んで、個人的な感想を書いていこうと思います。

これまでの記事はこちら。

Joy,Inc ひとり読書会 #0 - いづいづブログ
Joy,Inc ひとり読書会 #1 - 僕が喜び(Joy)にたどり着くまで - - いづいづブログ
Joy,Inc ひとり読書会 #2 - スペースとノイズ - - いづいづブログ
Joy,Inc ひとり読書会 #3 - 自由に学ぶ - - いづいづブログ

4. 会話、儀式、道具

メンローでは非生産的で喜びのない会議をプロセスから撲滅した。ルール、官僚主義、階層といったものを、予測可能な儀式とストーリーテリングをするイベントに置き換えた。理解しやすい構造を持たせ、何が期待されているか、参加者全員が明快に理解できるようにした。どんな目的で集まったのか、個人がどんな責務を持つのか、どうやって判断を下し、記録するか、全員が知っている。

儀式(プラクティス)

会議が長い会社ってありますよね。 必要な話ばかりをして長いならまぁ仕方ないと思えるのですが、長い上に「ほんとにこの会議必要ですか?」ばりに中身のないやつは本当に最悪です。

このような「形式ばった会議」よりも、「なんのためにやるのか」「ゴールはどこか」を全員が理解できるような儀式(=プラクティスの実践)を、日々の中に取り入れることのほうが効果的です。

メンロー社では会議というものはやらない代わりに、たくさんのプラクティスを日々のワークの中に取り入れています。

  • 全員でデイリースタンドアップ(犬も参加!)
  • プランニングポーカー
  • ショウ・テル(スプリントレビューみたいなものかな)
  • 計画おりがみ

毎日朝10時ベルがなったらデイリースタンドアップ、見積もりが必要な時はプランニングポーカー、チームにタスクをアサインする時は計画おりがみというように、プラクティスを日常的に実践しているのです。

こうすることで、会議室に集まって進捗を確認しなくても必要な情報をそのつどメンバー全員で共有することができます。

私は「日常的」というのが最大のポイントだと思います。プラクティスの実践を習慣化することで、必要な情報を必要なタイミングで共有するというのを「仕組み化できる」というのがとても大事だと思います。

道具(ツール)

そして、メンロー社ではツールを活用して情報の見える化も行っています。
作業承認ボードという「どのペアに、どのストーリーカードがアサインされているか」を表にしたものを壁に貼っておき、その進捗状態は色の違うドットシールで表しています。 こうしておけば、そこを通る人は全員の作業や進捗具合を自分の好きなタイミングで確認することができますね。とても良い方法だと思います。

ツールもプラクティスも情報を知る&共有するものという点では同じなのですが、ツールは使った時に効果を得ることができるという点で割と自由度が高いものです。

一方プラクティスは、「毎朝10時」や「プランニングの時」など実践するタイミングがわりと決まっているので、定常的に情報がインプット/アウトプットされます。

チームの状況に合わせてツールとプラクティスをうまく活用できると効果的ですね。

会話

ここに書いたどのプラクティスにも必要なものは一体なんでしょうか。

それは「会話」です。

デイリースタンドアップでは全員が全員に向けて今日やることを話ますし、プランニングポーカーではメンバー全員がプロジェクトの全体像を把握するために、見積もりという作業を通じてたくさん会話をします。 ショウ&テルでは、チームメンバーは顧客に対してプロダクトの説明を行います。

このように、どのプラクティスでもたくさんの会話をします。

会話というのは単に情報を共有するだけのものではありません。 お互いを知ることで信頼関係がより深まったり、セレンディピティが起きやすくなるなどのメリットがたくさんあるのです。

さきほど「ツールをうまく使いましょう」ということを書きましたが、「会話はチャットでする」とか「質問はメールで」のように、会話をツール化することはコミュニケーションの質を変えてしまう可能性があります。 このような場合は、会話をすることのメリットが失われてしまわないように注意をする必要があります。*1

おまけ

最近、うちのチームでは会話をすることが増えました。 もともとは「ある問題を解決するためにチームはどうしていくべきか」をディスカッションする必要があって始まったんですが、会話をすることで「1人では思いつかなかった名案」が生まれることが多くとてもいいディスカッションができています。

みんなで話をすることにより、そこにいる全員が頭の中で成功をイメージしやすくなるのか、実践したときの成功率も高いように感じます。

では今日はこのへんで。

*1:個人的には「ツールをうまく使う」というのはそこそこ難易度の高いもののように思っています。