Joy,Inc ひとり読書会 #2 - スペースとノイズ -
アドベントカレンダーの12/8の記事として「ジョイ・インク 役職も部署もない全員主役のマネジメント」を1章ずつ読んで、個人的な感想を書いていこうと思います。
これまでの記事はこちら。
Joy,Inc ひとり読書会 #0 - いづいづブログ
Joy,Inc ひとり読書会 #1 - 僕が喜び(Joy)にたどり着くまで - - いづいづブログ
2. スペースとノイズ
場所を変える
喜びの組織は、あらゆる方向からそう見えるべきだ。ビジネスに喜びのコンセプトを入れた会社を作ったと人にいうだけではしょうがない。スペースに初めて足を踏み入れた瞬間から、喜びが目に飛び込んできて、耳にあふれるようにしなければならない。
メンロー社には壁がありません。
1つのファクトリー*1に全員で集まって仕事をしています。そして、必要であればその時々で「場所を変える」んだそうです。
まず、プロジェクトで作業がしにくいと思ったらすぐ自分達がやりやすいように移動しちゃいます。1つの空間だからこそ場所の移動も簡単にできてしまいますね。「変化のために変更する」んだそうです。深い。
さらには、テーブルの上にはおもちゃがあったり、天井からはミラーボールが吊り下がっていたり、ガラスの壁にクリスマスツリーやスノーマンを書いたり。赤ちゃんも大歓迎なので、子供用の遊び場もあります。なんだか想像するだけで楽しそうですね。
日々仕事には真剣に取り組んでいるので、そんな中でも遊び心が戦場の緊張感を和らげるのだそうです。
どうやらメンロー社の「場所を変える」の意味は、
自分自身のフットワークを軽くする = 物理的に変える
空間をデザインする = 見た目を変える
という2つのアプローチがあるようです。
空間に自分達が収まるのではなく、自分達のやりやすいように空間を作っちゃおうっていう感じ。
壁をつくらない
「メンロー社には壁がありません」と言いましたが、ないのは物理的な壁だけではありません。
会議は会議室でせず、必要な話はファクトリー内でオープンに話します。
みんなに聞こえますが何を聞かれても良いし、むしろみんなに聞いてほしいんだそうです。
会議室のような閉じた空間で会議をするということは、「その話を聞く必要がある人(=選ばれた人)」と「聞く必要がない人(=選ばれてない人)」を作ってしまうことになり、知らないうちに人を隔たってしまうことになるという考えからだそうです。
オフィスの壁だけじゃなくて気持ちの壁も作らないようにしているんですね。うーん、さらに深い。
ノイズ歓迎
メンロー社ではノイズ歓迎です。 セレンディピティの源は他の人のアイディアを耳にしたりすることだと考え、人の集まるところからこそセレンディピティが生まれると言っています。
セレンディピティ(英語: serendipity)とは、素敵な偶然に出会ったり、予想外のものを発見すること。
また、何かを探しているときに、探しているものとは別の価値があるものを偶然見つけること。平たく言うと、ふとした偶然をきっかけに、幸運をつかみ取ることである。(より)
ということです。
「静かじゃないと集中できない」という人がいますが、そもそも図書館のような静けさのオフィスはないはずです(たぶん)。 人はみんな多かれ少なかれノイズの中で仕事をしているはずなので、集中できないといってノイズをさけるよりも、ノイズからレンディピティが生まれることを歓迎しようぜ!ってところでしょうか。
やってみた
ハンマーもって壁を叩き壊すとすぐにクビになりそうなので、すぐできそうなのが「遊び心が戦場の緊張感を和らげる」でした。
で、実際にやってみました。
仕事の合間につまんだり、わざわざ席まできてくれて「差し入れありがとう」と言ってくれる人もいたり実際にほんわかした空気になったような気がします。食べ物最強。
食べ放題企画ちょっと続けてみようかな。
今日はこのへんで。