いづいづブログ

アジャイルコーチになりたい札幌在住SEです。アジャイル札幌スタッフ&ScrumFestSapporo実行委員。Like:パクチー/激辛/牡蠣/猫/初期仏教

「ひとりでやる」から考え始めたら気持ちが軽くなった話

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この記事は「ScrumFestSapporo2020 Advent Calendar 2020」の9日目の記事になります。

前日の記事はこちら。

izumii19.hatenablog.com

今回は前置きが長いので目次付けました。

本題は"ひとりでやる"あたりからになります(でも前置きを読まないとたぶん話の流れがわからないと思うので、最初から読むのを推奨)。

スクフェス準備中に私が陥った状態

スクフェス準備中の夏、私はこんな状態に陥りました。

短納期業務にアサイン(しかも初挑戦言語) + 娘が利き腕骨折で全治3か月 = イベントに対するモチベーション低下

私の場合、困ったときにすぐ頼れる大人が近くにいないこともあり*1、ほぼ全てのことをワンオペでこなしております。

今回のダブルパンチで時間的にも精神的にも余裕がなくなってしまい、目先のことをこなすので精一杯な状態になりました。

頑張りすぎてちょっとヤバい状態に陥った過去もあり、その経験から「テンパりそうになったら、テンパる前に何かやめる。いのちだいじに。」を自分との約束にしていました。

一時離脱

コロナの影響でスクフェスが延期になったこともあり、自分の「やることリスト」から実行委員業務を外しました。

復帰

休日対応や残業もそこそこありましたがなんとか短納期業務を終えることができました。

この頃スクフェス大阪スクフェス三河での発表コンテンツや、スクフェス札幌のオンライン化に向けた準備は残ったメンバーが進めていてくれました。感謝しかありません。

その後、娘の骨折も徐々に良くなり通院も毎週だったのが隔週や3週に1回に減ってきました。時間的にも精神的にも余裕が生まれてきたのでこの時期にまた実行委員業務へ復帰しました*2

疑問

スクフェス札幌実行委員は実質ボランティアの集まりなので、動ける人が少ない時は動ける人の負荷が高まります。この現象は仕事でもよくあると思います。

自分だけが忙しくなるとなんだかハズレを引いているような気がして「自分ばっかり頑張っていて、あの人は全然やってくれない」という気持ちになりませんか?

私は精神が未熟なのでよくなってました。

スクフェス札幌の実行委員のメンバーはどう感じたんだろうと思い、聞いてみました。

”ひとりでもやる”

メンバーの1人に「人手が足りなくて自分ばっかりタスクこなしている状態になったとき、『いづは全然やってくれない』みたいに恨めしい気持ちにならなかったの?」と聞いたら、

「仮にスクフェス札幌を実施したいという人が誰もいなかったとしても自分はやりたいと思うからひとりでもやろうと思ってたし、その時はひとりでできるぶんだけをやればいいと思ってた。でも一緒にやってくれる人がいればできることも増えるしなにより楽しいことは間違いないから仲間が増えてくれるのは嬉しい。だから、そういう風に思ったことはない。」

と言われました。*3

これが、これまでの自分にない考え方だったのでなかなかの衝撃でした。

私が得たこと

この「ひとりでもやる」という答えから自分が学んだことは、

「ひとりでできる量を、ひとりでやる」という状態からスタートすると気持ちが軽くなる

ということです。

「みんなでできる量で、みんなで始める」にしてしまうと、人手が足りなくなった時にいない人を責めがちになったり、できない理由を「あの人がやらないから」にしてしまいそうになります。私はなります。

つまり、引き算思考です。

「ひとりでできる量で、ひとりではじめる」だと、やる量もかける労力も全部自分次第で調節できます。もちろん一緒にやるよって言ってくれる人がjoinしてくれたらその分やれることが増えますし楽しさも増えます。

つまり、足し算思考です。

あったものが減っていくよりも、ないと思ってたものが増えるほうがハッピーですね。

自分はワンオペ歴が長いのもあり「やらないとならないことがたくさんある」という「量固定」の状態からスタートすることが多く、自然と何に対しても引き算思考から入るクセがあったと思います。

これをきっかけに「ひとりでできる量を、ひとりでやる」の考え方に切り替えることができ、過剰に他人へ期待することが少なくなりました。

最後に

「最初から期待しなければ良い」というのはよく聞きます、こんかの学びはおそらくこれと同じことではあるんですが、"期待しない"という言葉からは孤独な感じがするのと、人に期待すること自体はそんなに悪いことではないと思うのでこのフレーズが好きではありませんでした。

「ひとりでできる量を、ひとりでやる」から始める

と考えることで「前向きに宛てしない」というスキルを手に入れました。 こんな考え方も、スクフェス札幌というイベントがあったから自分が学べたことだと思います。

よし、2時間で書いたのでおわり。ちょっと時間かかっちゃった。

後日談

後日実行委員の数名と会う機会があり、その時にこんな話をしたんですがうまく話せていなかったのであらためてまとめてみました。

*1:でも、いざという時にサポートしてくれる友達はたくさんいますし、子供もわりと大きいです。

*2:ただ復帰しようと思った矢先、今度は自分が整形外科でのリハビリが必要な状態になってしまい、実際は復帰するまでにさらに数週間かかりました。なにをやっているんだか…

*3:正確に一字一句覚えてないけどだいたいこんな感じのことだったと思います。