APTについて
APT
APTとはAdvanced Package Toolの略で、Debian用に開発されたパッケージ管理システム(ちなみにMacの場合、パッケージ管理システムはHomebrewがオススメ。)。
パッケージ管理システムは、インターネットからソフトウェアをインストールするためのパッケージファイルをダウンロードしたり、依存関係を管理するシステムのこと。
この「インターネットから〜」の「インターネット」の場所は、具体的には「/etc/apt/sources.list」に記述してある場所である。
そして、このAPT のフロントエンドとして存在するのが、apt-get/apt-cache/dpkg、aptitude、apt。
APTとaptは違う
APT(大文字)とapt(小文字)は違うものを指しているのでAPTを「apt」と書いたりaptを「APT」と書かないこと。 APT (大文字)はパッケージ管理システムのことを指し、apt (小文字)はaptコマンドのことを指す。
最初同じかと思ってだいぶ混乱したよね。
APTのフロントエンド3つ
1.apt-get/apt-cache/dpkg
apt-get/apt-cache/dpkgは最初のAPTフロントエンドツール。「インストールを実行するときにはapt-get」、「インストール済みのパッケージを確認したいときにはdpkg」「インストールしたいパッケージの情報を確認したいときにはapt-cache」のように切り替えて使う必要があり、煩雑な点が欠点。
2.aptitude
aptitudeはCUI ツールなのに グラフィカルな表示をしてくれるツール。apt-get/apt-cache/dpkgでの機能もだいたいそのまま使える。 しかし、Ubuntu16.04からデフォルトでインストールされていない冷遇っぷり。
なんかよくわからないけど消える運命をたどっている。(浸透しなかったのかな)
3.apt
3つのフロントエンドの中で最も新しいコマンド。
apt-get/apt-cache/dpkgと同等のサブコマンドを持ち、しかもapt-getやapt-cacheのように切り替えの必要がなく使いやすいため、今最も推奨されている。これから覚える場合このaptを覚えること。
参考:Ubuntuにおけるapt , apt-get , aptitude の違いとは?
よく使うaptコマンド
コマンド | 用途 | ユーザー |
---|---|---|
apt install パッケージ名 | 新しいソフトウェアのインストール | root |
apt update | リポジトリの更新 | root |
apt upgrade*1 | インストール済みのソフトウェアの更新 | root |
apt dist-upgrade | ディストリビューションのアップグレード | root |
apt search 検索キーワード | パッケージの検索 | 一般 |
apt show パッケージ名 | パッケージの詳細表示 | 一般 |
apt remove パッケージ名 | パッケージの削除 | root |
パッケージの検索は、検索ワードに正規表現を使えるという点から
$ apt-cache search 検索ワード
を使うほうがいい場合もあるのでうまく使い分けるとよい。
デフォルトのパッケージリスト以外からインストールしたい
「/etc/apt/sources.list」にデフォルトのパッケージリストがダウンロードできる場所が記載されているので、このファイルを編集するとできる。
以下のサイトの手順に沿ってやってみたらできた。
*1:「apt update」と「apt upgrade」は似ているので注意!