いづいづブログ

アジャイルコーチになりたい札幌在住SEです。アジャイル札幌スタッフ&ScrumFestSapporo実行委員。Like:パクチー/激辛/牡蠣/猫/初期仏教

堀江さんの「捨て本」は名書だということを伝えたい

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堀江貴文さん(以降親しみを込めてホリエモンと呼びます。)の「時間革命」を買おうと思って寄った本屋さんで、なぜか買って帰ってきたのがこの「捨て本」。

本屋でパラパラとめくった時に、なんとなくこっちのほうが今の心理にあっているような気がしたからです。

でもこの行動はあながち間違っていないようで、心が欲している時に欲している内容の本を読むことは吸収がとてもよい気がします。

私はこの「捨て本」を読んで、ヘドロまみれの自分の思考がまるでTVショッピングで販売されている強力クリーナーによってぐんぐんと汚れが溶けていく換気扇の羽みたいにクリアになっていきました。

大切なモノを捨てていくことが、本当に大切なモノにアクセスする手段となる

この本の冒頭にかかれている一文です。

最初に出てくる"大切なモノ"というのは「大切だと思っていたけど実は必要なかったモノ、昔は大切だったけど今は必要ないモノ」のことです。*1

大切だと思いこんでいるだけで本当は必要のないものを手放すことで今よりももっと身軽になり、豊かな人生、つまり自分のやりたいことで満ち溢れている人生を送ろうといっています。

なぜなら時間は有限だからです。

なのに多くの人は自分のやりたいことよりも「やりたくないけどやらないといけないこと」に時間を費やしています。

ここで大事なのは以下のようなことを自分自身に問いかけること。

  • やりたくないけどやらないといけないと思っていることは本当にやらないといけないのか? やらないといけないって思い込んでいるだけなんじゃない?

  • それをやらないと何が困るの?困る"かもしれない"という可能性があるだけで、結局未来のことはわからない。

  • 起こるかどうかわからない未来や過去の経験や失敗を気にして、今起こす行動を自ら制限しちゃってない?未来はわからないし過去は変えられないし、人は今にしか関わることができない。だから今やりたいことをやろう。

こう考えると、行きたくないと思いながら働くことや付き合いたくないと思いながら遮断できない人間関係など、なんやかんや理由をつけて自分自身の行動を正当化しているだけで、本当はいらないんじゃないかと思います。

こういう考えは私自身以前から持ってたのですが、捨て本を読んでからは強い確信になりました。

うん、必要ない。

すべてのものは移り変わっていくのだから、得ることと捨てることを繰り返すのは自然な行為

世の中は移り変わっていきます。 だからいつまでも同じモノを持ち続ける必要性というのがそもそもないのです。

むしろ移り変わる世の中での生き方としては必要じゃなくなったモノは捨て、今必要なモノをを持つという取捨選択を繰り返すことのほうがごく自然ではないでしょうか。

獲得と所有は違う。所有は必ずしも必要ではない

獲得は喜びを生みます。喜びという経験は原動力となり行動に大きく関わるので必要。だけど獲得の喜びを感じたモノを所有しておく必要はある?

むしろモノ所有することによって失うことへの不安、管理コスト、執着心などネガティブ要素が増えるだけでは?

所有欲にかられると、あれがほしい、これを手に入れたいという所有のための行動を取るようになり、これが執着を生み、執着は自分が本当にやりたいことへの行動を阻害します。

獲得の喜びを得たあとにそのモノが必要でなければ捨てたほうが次の獲得へ向けて身軽に動けるのです。

本音で生きよう

気配りや空気を読まないといけない関係でストレスを感じるような人間関係にガマンしているあなた。その関係は本当に必要?

人は本音で生きればよいのです。

本音を言った結果嫌われたらどうしよう?とか会社で居場所がなくなったらどうしよう?という不安からストレスフルな人間関係を捨てられないのだと思いますが、今の世の中は理不尽な言動や行動はあっという間に拡散されて社会的制裁を受けたり間違ったことはまかり通らない世の中になってきました。

結局は本音で生きる人のほうが強いのです。

そもそも価値観や意見はバラバラであるのが普通でそれを同じじゃないとおかしいという空気をつくっていることが異常なのです。

世の中は1か0かで区切られるのではなく様々な色のグラデーションでできているのです。

とはいってもここは実践するのにはなかなか勇気がいりますね。自分にとっても課題ポイントです。

まとめ

自分が心では思っているけど文字や言葉にできていなかったふわっとした思考がこの本では明確に文章になっていました。

彼のこれまでの経験があるからこんなにしっかりと伝わる文章にして表現できるのだと思います。本当に素晴らしい人だと思います。

中には「これは極端だな」とか「これは私とは考えが違うな」という点もいくつかありましたが、あくまでも「オレはオレの経験からこう思う。そしてその思考の通り実践してきらこういう結果を生んだ。」と書いてあるだけで強要するものではありません。

自分もそう思うところは取り入れれば良いし、そうじゃないところはスルーすればいいんだと思います。

この行為自体も「必要のないものは捨て、必要なものだけを選ぶ」ということですね。

もしこのブログを読んでみて興味があればぜひご覧になってみてください。

捨て本

捨て本

*1:この"モノ"というのは、物理的な物以外にも、人間関係や経験、思考などあらゆるものを指します。私は、実際には"思考"の断捨離が一番大切で、これができればモノも経験も、不要なモノはあっさりと捨てることができるようになると思います。