PCの性能の見方を知る #1
Webアプリケーションを構築するにあたってMacで開発することやLinuxにサーバーを構築することが多くなると思うので、マシンの性能について基本を理解する。
CPU、メモリ、HDD/SSDが何かを理解する。
1.CPU
CPUとは
「セントラル・プロセッシング・ユニット」の略で、「中央処理装置」という意味をもつ。CPUはパソコンの頭脳となる部分なので、大まかにCPU=パソコンの性能と考えることができる。
CPUの性能を判別するポイント
- 銘柄
Core i7、Core i5、Core i3、Pentium、Celeron - クロック数
CPU の名前の後ろについている「1.8GHz」とか「2.4GHz」の数字。
数字が大きいほど処理速度が早い。 - コア数
CPUの中心となる部分。
コア数が多いということは複数のコアで作業分担ができ効率よく処理ができるということ。
1つのCPUに複数のコアがあるものをマルチコアという。
(2つのコアがあるものが「デュアルコア」、4つが「クアッドコア」・・・ - プロセッサナンバー、モデルナンバー
現在のCPUはクロック数以上の性能を発揮するためクロック数=性能ではなくなっており、プロセッサナンバー、モデルナンバーなどを使った型番で表示するようになった。 - そのほか
キャッシュ、スレッド、bit数など
2.メモリ
メモリとは
「メモリー(Memory)」のことで「記憶」という意味をもつ。
つまり、メモリは情報を記憶する部分のことを指す。
電気的な保存のため、マシンの電源を落とすと記憶したものはなくなってしまう。
データを保存する場所なので保存量が多いほうがよい。
HDDとメモリの違い
同じデータを保存するパーツだけど、保存する方法や期間が違う。
メモリ:データを電気的に保存することができる、一時的な保管場所。
HDD:磁気でデータを物理的に読み書きすることができる、長期的な保管場所。
3.HDD/SSD
HDDとは
「ハードディスクドライブ(Hard Disc Drive)」のことでデータを長期間保存しておくための記憶装置のこと。「HDD」「ハードディスク」と呼ばれることが多い。
磁気によるデータの読み書きを行っているため電源を切ってもデータはそのまま保存される。
HDDのメリット
SDDよりも1ドライブあたりに保存できるデータが多い
容量あたりの単価が安い
HDDのデメリット
一番良く使われるパーツなので故障しやすい
衝撃に弱い
HDDの性能を判別するポイント
- 記憶容量
データを記憶するパーツなので容量が多いほうがよいが比例して値段も高価になる。 - ディスク容量
ハードディスクの中に入っているプラッタ(円盤)の枚数 - 回転速度
- キャッシュ容量
HDDに内蔵されているメモリ。バッファとも呼ばれる - その他
ATA、サイズなど
SSDとは
「ソリッド・ステート・ドライブ(Solid State Drive)」の略で「固体型ドライブ」という意味を持つ。シリコン・ディスクとも呼ばれる。半導体メモリを使った記憶媒体で、2008年頃から普及し始めたわりと新しいデータ保存用パーツ。
SSDのメリット
読み書きの速度が早い
衝撃に強い
発熱や消費電力が少なく、静か
SSDのデメリット
容量がすくなく、容量単価としての価格は高い
HDD/SSDの違い
構造(磁気or半導体メモリ)が大きく違うことにより、消費電力、読書速度、衝撃への強さにも違いがある。